【挑む】メドピア・石見陽社長　医師限定ＳＮＳ　海外展開に意欲 (2/2ページ)

　－－収益構造は

　「薬剤評価掲示板のほか、特定疾患領域におけるオピニオンリーダーである医師に質問できる『症例相談』のページ上で、製薬会社などの広告を掲示している。これまでに世界最大手の製薬会社を含む約３０社と取引実績がある。また医師向け人材紹介会社を顧客とし、求人情報を掲載するほか、転職を希望する医師が登録する機会を提供することで収益を確保している」

　－－今後の成長戦略は

　「医療関連は市場規模が大きく、既存事業の成長による収益拡大を図っていく。サービスの質を向上させることで、広告掲載数を増やし、広告単価も上昇させる。他に周辺事業や新たな領域への参入によって、収益機会を確保する。詳細は明かせないが、たとえば医療現場のＩＴ化の進展に絡んで、電子カルテ関連の事業について調査をしている」

　－－海外展開の計画は

　「医療は国によって制度や規制が違うので、難しさはあるかもしれない。しかし製薬会社はグローバル展開をしているので有望だろう。米国、欧州、アジアなど地域を特定せずに幅広く調査をしている」（佐竹一秀）

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【プロフィル】石見陽

　いわみ・よう　信州大医卒。１９９９年東京女子医大循環器内科入局。２００４年１２月メディカル・オブリージュ（現メドピア）を設立。０５年４月から現職。医師、医学博士。４０歳。千葉県出身。

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【会社概要】メドピア

　▽本社＝東京都渋谷区渋谷２－１６－５　マニュライフプレイス渋谷ビル

　▽設立＝２００４年１２月

　▽資本金＝４億２２９５万円

　▽従業員＝３９人（１４年６月末時点）

　▽売上高＝９億１００万円（１４年９月期予想）

　▽事業内容＝医師向けコミュニティーサイト運営、医師求人情報サービスなど