「東九州道など高速道路ネットワークが充実してきた。目的地まで『ドアtoドア』に近い形で行ける高速バスの強みを、ますます生かせる。ガソリン価格の値上がりもあり、マイカーから高速バスへの人気はさらに高まるのではないでしょうか」
こう語る西鉄の倉富純男社長は、高速バス事業を成長分野に位置づけ、高速バスの発着拠点「天神バスセンター」(福岡市中央区)の大改装に踏み切った。平成9年に開業して以来初めてで、総工費12億円をかける。
苦難の時を乗り越えた高速バス。景気回復によるレジャー消費もつかみ、九州の足として、一層深く根付こうとしている。