異業種銀、住宅ローンで存在感 利便性、独自サービスで新価値提供 (3/3ページ)

2014.7.29 06:21

 金利競争は限界

 住宅は高額な買い物だけに相談のニーズも高い。13年11月に参入した楽天銀行は、顧客がネットテレビ電話で都合の良い時間に相談できるサービスを展開。イオン銀行はイオン内の有人店舗で週末の土、日曜も含め午前9時から午後9時まで相談を受けている。「平日の夜や土日にしか来店できないサラリーマン向けのサービスを充実し、差別化している」(平岩正之・住宅ローン営業部長)といい、店舗数を14年度末までに1割増の136店舗に増やす計画だ。

 住信SBIネット銀は今年度から、仮申し込みの顧客に電話で手続きの相談に乗るサービスを本格的に実施。ソニー銀では、代理店のソニー生命の営業担当者が住宅ローンの提案や顧客相談も行っている。

 4~6月は消費税増税の影響で業界全体の新規貸出額は前年の同期に比べて2割程度落ちた見込みだが、それでも新規参入行は「14年度全体では前期より伸ばす」と意気込む。金利は限界レベルまで下がり、採算を考慮すると競争の余地は少ない。それだけに金利以外の魅力で差別化をいかに図れるかが、新規参入行の今後を左右しそうだ。(万福博之)

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