北海道電力は31日、家庭向け電気料金の再値上げを経済産業省に申請する。値上げ幅は10%台後半と見られる。川合克彦社長が同日午後1時に経産省を訪れ、資源エネルギー庁の上田隆之長官に申請書を届ける。大手電力会社が東日本大震災以降、電気料金の再値上げ申請をするのは初めてとなる。
北海道電は泊原発の長期停止を受けて、平成26年3月期まで3年連続の最終赤字に陥った。財務改善に向けて日本政策投資銀行から500億円の出資を受けるが、原発再稼働時期の見通しが立たないことから、収支改善に向けて、再値上げの申請を決断した。
経産省は申請を受けた後、専門委員会を開き、経営効率化の取り組みを含めて厳正に審査する。値上げ幅が圧縮される可能性がある。
また北海道電力は30日の予定を延期した今4~6月期決算を31日に発表する。