城南信用金庫(東京都品川区)は有楽町の東京国際フォーラムで8月5、6の両日、ビジネス展示・商談会「2014“よい仕事おこし”フェア」を開催する。日本再生の道を切り開くことを目的に2012年に始まったフェアの狙いなどを吉原毅理事長に聞いた。
--今回で3回目を迎える
「フェアには社会の貢献に役立つような仕事を考え、つくっていくというメッセージを込めており、期待が年々高まってきている。昨年は2日間で約3万8000人が来場したが、今年は4万人以上を見込んでいる。東北の復興支援という目的もあり、製品の展示・商談だけでなく、東北の伝統芸能の紹介や物産展など物心両面のバックアップで機運を盛り上げていく。中小企業の海外進出支援として、ベトナムとインドネシアの政府レベルのセミナーも予定している」
--中小企業の海外進出支援では昨年、ベトナムやインドネシアの政府機関などと提携した
「日本の信用金庫の制度を東南アジアに広めていくという狙いもある。ものづくり産業を現地で育成するには、市場金融ではなく、信金が得意とする協同組織金融が適しているためだ。今後はタイやミャンマー政府機関との提携も考えている」
--中小企業支援の「城南創業サポートデスク」を設けた
「中小企業が多い大田区を中心とする城南地区は創業よりも廃業が多く、創業を増やして雇用促進や地域活力のアップを図る必要がある。これまで支店ごとに創業支援を実施してきたが、さらに積極化するため本店に専門部隊を設け、きめ細かく対応する。今月から当信金のホームページに24時間対応可能な専用フォームも設けた」
--今後の中小企業支援は
「城南地区には風力やバイオ、小水力などの再生可能エネルギー関連プラントを手掛ける企業も多い。こうした企業の智恵と技術をつなぎ、地方経済の再生につながる仕事をバックアップしたい」