ビール大手4社の2014年6月中間連結決算が6日出そろった。5月に米蒸留酒大手ビームを買収したサントリーホールディングス(HD)が、キリンHDを抜き売上高首位に躍進した。キリンは減収減益に沈み、他の3社と明暗を分けた。
「ビール類で目立つ新商品がなく、他社の販促キャンペーンにも売り負けた」
キリンの三宅占二社長は同日の会見で、消費税増税後の戦略ミスを悔やんだ。
サッカーW杯応援キャンペーンが不発で、キリンビールの売上高は前年1~6月と比べ159億円減。通期の連結売上高予想を2兆2600億円と、当初比300億円下方修正した。