建設大手4社の2014年4~6月期連結決算が7日、出そろった。民間需要の増加で、国内の建築・土木事業が好調で各社とも増収を確保した。大林組は建設事業の受注が増え、工事の利益率も改善したことで増収増益となった。ただ、6月末時点の労務費は、首都圏で3月末時点と比べて型枠工が6%増、鉄筋工が2%増と上昇した。鹿島は採算重視に切り替えた新規案件の受注が収益に貢献したほか、清水建設も公共、民間ともに好調だった。一方、大成建設はマンション販売が減少したほか、土木事業の利益率が悪化したことで減益となった。
■建設大手4社の2014年4~6月期連結決算
売上高 営業利益 最終利益
大林組 3774(14.2) 61(3.1倍) 67(2.1倍)
鹿島 3478(8.4) 66(2.4倍) 44(19.6)
清水建設 3139(2.5) 77(96.0) 49(2.3倍)
大成建設 2894(1.2) 15(▲56.3) 5(▲83.6)
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%。▲はマイナス