≪内田洋行≫
■「気づき」促す空間提案
社内の組織、会社の枠を超えてコミュニケーションの活性化を図るには、どういったオフィスが必要なのか-。そういった観点からのコンサルティングを踏まえて空間提案を行うのが内田洋行だ。
同社が用意した診断プログラムやコンサルを通じて取り組んでいるのが、組織風土と生産性の相関性を分析し、「気づき」を促すことだ。執行役員の平山信彦・知的生産性研究所所長によると、コミュニケーションが活発で、組織の壁が低い企業は機会損失も少なく、潜在能力が大きいという。これに対して組織の壁が高く、小さな集団単位でしか仕事を進められない企業は、伝達スピードも遅く、苦労する傾向が強い。
コンサル業務を通じてこうした実態が浮き彫りになるのに伴って、最近では「オフィス空間を変えることで、コミュニケーションの活性化につなげたいというニーズが、着実に増えている」(平山氏)という。