アルコールを含まないビール風味飲料の人気が高まり、ビール大手が生産拡大を進めている。行楽シーズンの夏場の需要を最大限に取り込もうと、今月はアサヒビールが「ドライゼロ」を前年同月より2割増産、サントリー酒類も「オールフリー」を1割増産する。
アサヒのドライゼロは、今年1~7月の販売量が前年同期比16.4%増の239万ケース(1ケースは350ミリリットル缶24本)と伸長。特に、梅雨明けを迎えた7月後半は売り上げが約4割も伸びたため、8月の増産を決めた。
6月には味わいが黒ビール風の新商品「ドライゼロブラック」を発売、飲食店向けに良質な泡を作れる専用サーバーも開発して営業活動を強化する。
サントリーの1~7月販売量も前年同期比4%増の283万ケースと好調で、10月には徳島産ユズ果汁を加えた「オールフリー 瀬戸内限定ゆず」を全国で限定発売。約2000カ所の小売店で試飲会も開き、顧客層の拡大を図る。