【トップは語る】日本製紙社長・馬城文雄さん(61) (1/2ページ)

2014.8.20 05:00

日本製紙の馬城文雄社長=23日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

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 ■総合バイオマス企業に向け取り組みを強化

 --昨年から取り組んでいる値上げが浸透してきた

 「洋紙は2度の値上げでコストアップ分を転嫁した。板紙系や情報用紙、紙容器系はほぼ最終段階。デフレに苦しんだ時期と比べ、コストに見合った価格の転嫁は定着しつつあり、顧客の理解を得られる傾向にある」

 --経済の好循環は続くか

 「国内は成長に向けた政策が仕上げの段階。突発的な外的要因がない限り、脱デフレの健全な内需に支えられたいいスパイラルに入っている。為替も1ドル=80円の時期より原料コストがアップしたものの、生産面ではプラスに作用し、マクロ経済自体からもいい影響を受ける」

 --懸念材料を挙げるとすれば

 「人口減やIT化の波で、出版などの活字媒体向けが影響を受ける。この先どのように吸収して対処するか。釧路工場(北海道)のマシン1台をクラフト紙用に転換するといった生産面のシフトでバランスを取っていく」

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