ただ、小売店の陳列スペースは限られるため、「生き残るのは2~3商品」(大手首脳)との見方がもっぱら。このため、年内販売目標が120万ケースと3社中最多のキリンは、発売初日からキリンビールマーケティングの布施孝之社長自らが東京都内の総合スーパーで商品を無料配布。サントリーも全国で50万本を無料配布する計画で、各社とも商品アピールに懸命だ。
健康志向の高まりから、プリン体ゼロの発泡酒には「料飲店の引き合いも増えてきた」(大手)と、業務用への需要拡大の動きもある。それだけに「最初の1カ月でリピーター獲得の勝負が付くだろう」(布施社長)というゼロゼロ戦争の行方は、今後の各社のシェアの浮沈の鍵となる可能性もある。