経営再建中のルネサスエレクトロニクスの作田久男会長兼最高経営責任者(CEO)が2日、産経新聞などのインタビューに応じ、構造改革の現状について、「(経営が)回復基調に入った」との認識を示した。「秋口を過ぎれば、6合目に到達できるイメージ」との見通しを語った。
現在、ルネサスは平成28年度に営業利益率二桁を大きな目標として掲げているが、「構造改革が進んでおり、達成できる態勢が整いつつある」とした。
今後のリスク要因として為替変動を挙げ、「地産地消で海外の生産委託を積極的に活用し、対応していきたい」とした。
一方、成長性の高い分野として注力している自動車向けと産業機器向けの事業戦略では、「技術の組み合わせを考えた上で自社にない所は他社との協業や買収で製品を強化したい」との方針を示した。