ラップ口座、激しさ増す競争 野村、SMBC日興証券など「2強」追い上げ (3/4ページ)

2014.9.3 06:30

ラップ口座の契約状況

ラップ口座の契約状況【拡大】

 市場拡大を後押しするのは、安倍晋三政権の目指すデフレ脱却の動きだ。

 「インフレから大切な資産を守る運用を提案したい」

 SMBC日興が先月中旬、都内で開いた「ラップセミナー」。講師が強調したのは、デフレ脱却で物価が上昇すれば、相対的に預貯金の価値が目減りすることだった。

 特に、預貯金を扱わない証券会社は、顧客が将来の生活や子供の教育などに使う「減らしたくない」資産の受け皿となる商品をほとんど持たなかった。ラップ口座は分散投資のため、比較的安定した運用が見込める。「顧客の中核的な資産をお預かりできる」(野村の立山部長)として、重要性が増している。

 また、株式相場の状況に業績が大きく左右される証券会社は安定化に向け、預かり資産から得られる収益の拡大を目指している。ラップ口座の残高を増やせば、この取り組みにも合致する。

 米は300兆円超、市場拡大に余地

 ラップ口座は、国内外の株や債券、不動産投資信託(REIT)などに投資する投資信託を組み合わせ、顧客のリスク許容度に応じた運用を金融機関が行う。

例えば、保守的な運用を求める顧客には…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。