シェアを減らしているスマホメーカーはアップルだけではない。世界最大手、韓国のサムスン電子も4~6月期の世界シェアは前年同期に比べ6ポイント以上も低下。同期の連結決算は9年ぶりの減収となった。ソニーも、今期のスマホの販売台数の下方修正を強いられた。
これら日米韓の大手メーカーを尻目に躍進しているのが中国勢だ。世界シェアで昨年5位だった華為技術(ファーウェイ)が3位に浮上し、4位の聯想集団(レノボ・グループ)もシェアを拡大した。
中国メーカーの大きな強みは約14億人の中国の巨大市場だ。低価格製品でもボリューム勝負ができる。
PC市場と同じ道
かつて、パソコン市場では米IBMや東芝などが世界シェアの上位にいたが、製造コストの安さや生産規模で中国や台湾メーカーに抜かれ、失速した歴史がある。