【原子力再興(上)2】除染、デブリ取り出し、遠隔操作 「世界トップクラスへの転換期だ」日立、東芝、IHI動く  (1/3ページ)

2014.9.17 13:12

 7月中旬、東京電力福島第1原子力発電所2号機に2台のロボットが投入された。日立製作所が開発した床面走行ロボット「トライダイバー」と、水中遊泳ロボット「げんごROV(ロブ)」だ。原子炉格納容器の下部を覆う室内は、半分ほどが汚染水に漬かっている。2台は連携して汚染水の流れを検知し、漏水箇所を探査する狙いだ。

 げんごROVが細かい粒を水中に散布し、水底を移動するトライダイバーが超音波センサーを使って粒の流れを測定する。散布した粒子が流れ込む場所が、漏水箇所だ。配管部分5箇所を調査した結果、カメラやセンサーで漏水は確認されなかったが、ロボット調査の有用性は実証された。

 トライダイバーを開発した日立GEニュークリア・エナジー(日立GE)の木下博文チーフプロジェクトマネージャは「ロボットが障害物に動きを阻まれることもある。トライ&エラー(試行錯誤)の繰り返しだ」と話す。

 建屋内は放射線量が高く、人間が入って作業するのが難しい場所が多い。廃炉作業には調査や除染を行うロボットは欠かせない。日立GEや東芝、三菱重工業などプラントメーカー各社は東京電力などとともに国際廃炉研究開発機構(IRID)に加わり、“オールジャパン”で技術開発を進めている。

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 汚染水対策に追われる福島第1原発の廃炉作業だが、最も困難な作業は原子炉内で溶け落ちた燃料(デブリ)の取り出しだ。政府は平成32年にデブリ取り出しを開始する目標を設定した。だが、現時点ではデブリが格納容器内にあるのか、建屋内に流出しているのかすら確認できない。

 東芝は米ロスアラモス国立研究所(ニューメキシコ州)や東電と協力し、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線「ミュー粒子」を使って、デブリの位置や状態を把握する新たな装置の開発を進めている。

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