インドネシア国際モーターショー開幕 日系メーカー、中間層に照準

2014.9.19 06:00

 【ジャカルタ=田辺裕晶】インドネシア国際モーターショーが18日、ジャカルタで開幕した。日系自動車メーカーがシェア9割超を占める“牙城”だけに販売競争は厳しく、各社とも急速に拡大する中間層の購買意欲を高めて足元の拡販につなげようと、売れ筋モデルの現地仕様車を目玉に発表した。

 トヨタ自動車は日本では未発売のスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」の新型モデルを発表。福井弘之常務役員は記者発表会で「革新的な新しいデザインで次世代のSUVを提案したい」と強調した。

 スズキも軽自動車「ワゴンRスティングレー」をベースに若者層を狙った1000ccの小型車「ワゴンR GS」をお披露目し、鈴木俊宏副社長は「拡大するインドネシアの需要に対応する」とアピールした。

 ホンダも小型SUV「ヴェゼル」の現地仕様車「HR-V」を、日産自動車もSUV「エクストレイル」の現地仕様車を発表した。

 インドネシアでは一定の価格や排気量、燃費性能の規定を満たせば減税される「ローコスト・グリーン・カー(LCGC)」制度を背景に昨年から価格を抑えた小型車の発売が相次ぎ、市場が活気づいている。

 ただ、急激な市場拡大の反動もある。「LCGC以外でも低中所得層の購買意欲を刺激しなければ販売競争で生き残れない」(大手幹部)との危機感から、今年のモーターショーは確実に拡販が見込めるモデルの展示が相次いでいる。

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