明治安田生命保険が、高齢者の生命保険金の支払い漏れを防止するための新制度を10月に導入することが19日分かった。65歳以上の契約者を対象に契約者以外の第2連絡先を登録し、保障内容の連絡などができるようにする制度で、大手では初。契約者が亡くなったのに気付かず、死亡保険金が支払われていなかった事例が出ていることから、請求手続きが着実に行えるようにする。
従来は個人情報保護により契約者以外に保障内容などを知らせることはできなかった。新制度は契約者が受取人や親族を第2連絡先としての登録を了承すれば、営業職員が契約者と同様に定期的に保険内容の確認などを行う。
当初は65歳以上の契約者に案内を始めるが、順次対象を拡大していく。大規模災害が発生した際の契約者のすみやかな安否確認にもつながるとみている。
明治安田は昨年2~3月に90歳以上の契約者約1万1000人を調査し、すでに亡くなっていた570人の支払い漏れが判明。受取人を探し出して保険金を支払った。