ソフトバンク子会社のソフトバンクロボティクスは20日、来年2月に発売予定の人型ロボット「Pepper(ペッパー)」について、アプリ(実行ソフト)の開発者向けに、200台限定で先行モデルの予約受付を始めた。ソフトウエア開発キットの無料配布も一部行った。幅広い分野からペッパー活用のアイデアを募り、成長事業に育てたい考えだ。
東京都内でこの日開いた開発者向けイベントで発表した。先行モデルは本体価格19万8千円。月9074円(いずれも税引き)で、無償修理などのサービスを提供する。12月以降に現物を引き渡す。
一般向け発売時には、アプリの購入サイトを公開することも発表した。当初は無料販売とし、ペッパーの普及を優先する。
開発を支援するため、実物に触りながら作業できるアトリエを現在の1カ所から2カ所に増やす。専用サイトも開設し、開発者同士の交流も促す。
同社の冨沢文秀社長は基調講演で、「お家芸のロボット分野で、日本は(海外に)絶対に勝たないといけない」と語り、イベントに参加した800人超の開発者にアプリ開発への協力を呼びかけた。