【企業スポーツと経営】東芝(中)「仲間意識」が生み出す効果 (1/3ページ)

2014.9.23 05:00

都市対抗野球大会が開催される東京ドームの東芝側スタンドは、東芝の社員らの応援で赤一色に染まる=2014年7月(東芝提供)

都市対抗野球大会が開催される東京ドームの東芝側スタンドは、東芝の社員らの応援で赤一色に染まる=2014年7月(東芝提供)【拡大】

  • 東芝の企業スポーツをサポートするスポーツ推進室の荒木雅己室長
  • 日本ラグビーフットボール選手権大会で応援に応える東芝ラグビー部=2014年3月(東芝提供)

 ◆選手に社会人教育

 東芝がスポーツを通じ、従業員の一体感を生み出していることを印象付ける場面がある。1960年の初出場以来、過去36回出場し、優勝7回、準優勝3回の輝かしい実績を誇る都市対抗野球大会での全社を挙げた応援シーンだ。

 東芝野球部が出場する試合には、東京ドームに2万人規模という多くの社員らが駆けつける。赤いハチマキ、うちわなどで東芝カラーの赤一色に染まった東芝サイドのスタンドは壮観だ。新入社員に東芝の社員としての自覚を植え付けるには、このうえない絶好の機会にもなっている。

 野球に限らず、ラグビー、バスケットボールの強化スポーツに対する社員の関心度は極めて高い。それだけ自社のチームを愛する企業風土が社内に息づいているという証拠だろう。

 その大きな背景として、3チームとも外国人選手を除く全ての選手が実際に職場で働く社員であることを抜きに語れない。

 そこには「従業員に対し、自分たちと同じ職場の仲間が活動しているという感動を与えたい」(荒木雅己・スポーツ推進室室長)との思いが強くはたらいている。

 このため、強化スポーツ3チームの選手には「従業員に愛され、誇りとされる選手を目指せ」と説いている。プロ志向が高く、勝つことだけを目標に据えるためのチームなら、従業員との距離感が生まれ、従業員の士気高揚と一体感の醸成を目指す同社が取り組む企業スポーツの意図からは大きく外れてしまうからだ。

 さらに、選手全員を社員とする以上、選手を社会人、企業人としてしっかり育成することも欠かせない。選手はいずれ現役生活を終え、その先は社員として業務に従事する期間の方がむしろ長いからだ。この点を重視し、同社はオフシーズンに社会人教育を実施する制度を導入している。

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