【講師のホンネ】櫻田毅 部下をうまく叱ることができないとき (2/2ページ)

2014.9.24 05:00

 そう、これこそが本来の目的である。ここで広田さんは、問題解決のための視点が「うまく叱るにはどうしたらよいか」ではなく、「Aさんのミスを減らすためにはどうしたらよいか」であることに気がついた。正しい行動を起こすための視点の変換である。

 その後、Aさんの業務経験やスキルレベル、仕事の手順や職場環境などさまざまな点から解決策を考えていった。セッションの最後には「うまく叱る方法は」という当初の問いは跡形もなく消えており、確実に仕事を進めるための手順の改善を、Aさんと一緒に考えていこうということになった。

 未熟な部下の問題解決を本人とともに行い、その過程で部下自身が学んでいくような関わり方をすることで、部下は上司に対する信頼感を深めていく。部下との間に信頼関係が築かれてくれば、本当に必要なときにはしっかりと叱ることができる。人はどのように叱られようが、信頼する人の声には耳を傾けるからである。

                  ◇

【プロフィル】櫻田毅

 さくらだ・たけし 1957年、佐賀県生まれ。アークス&コーチング代表。潜水艦の設計技師から資産運用の世界に転じ、外資系企業の役員など30年の会社人生を送る。現在、講演やコーチングを通じて、元気に働き成果を出す自律型人材の成長支援に携わっている。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。