味の素ゼネラルフーヅ(AGF)がレギュラーコーヒー製品を年内にも20~30%程度値上げする方向で検討していることが26日、分かった。最大生産国ブラジルの干魃(かんばつ)による豆相場の高騰に急激な円安も加わったためで、シェア首位のUCC上島珈琲は、家庭用60製品を11月に25%値上げすると発表。各社は業務用価格も改定する方針で、今後、喫茶店や缶コーヒーなどの価格にも影響が広がりそうだ。
AGFやUCCのほか、キーコーヒーも来月1日から、百貨店の食品売り場など70カ所で直営する量り売りのコーヒー豆価格を平均6%値上げする。続けてパック製品も価格改定を行う予定という。
今年に入り、レギュラーコーヒー用豆の国際相場は1ポンド(約453グラム)当たり1.8~2ドルと、直前の2倍程度の高値で推移している。
中国など新興国の需要が増える中、中米で昨年、病害が発生。今年1~3月にはブラジルが干魃に見舞われ、来年以降も豆相場の高騰が予想される。