イオンとダイエーが共同セールで一体化アピール　まず乳製品など１００品目を緊急値下げ

　イオンとダイエーは１０日、あす１１日から共同セールを展開すると発表した。さきごろイオンがダイエーを完全子会社化して一体運営を決めたことを顧客にアピールする場として活用する。セールの第１弾では、価格上昇が続くコーヒーや乳製品など約１００品目の緊急値下げ販売を行う。

　セールの第１弾は約１００品目を、おおむね５～１０％程度、値下げする。例えば「ＵＣＣ　ゴールドスペシャル　リッチブレンド」（４００グラム）は本体価格４２８円、「雪印メグミルク　ネオソフト」（３００グラム）は同１９８円で販売する。これらの加工食品は消費税増税と原材料費高騰の価格転嫁により、販売価格の上昇が続いている。

　「イオンとダイエーはひとつに」と強調してセール展開を発表したダイエーの村井正平社長は、「年末に向けて需要に高まる商品などを中心に、今後も食品や生活用品の値下げを進めたい」と話した。

　イオンは９月２４日にダイエーを来年１月に完全子会社にすると発表。業績が低迷するダイエーの店舗網を再編し、グループ一体で収益改善に取り組む体制を整える。