中小型液晶パネル製造大手、ジャパンディスプレイの株価が16日の東京株式市場で急落し、年初来安値を更新して一時ストップ安となった。前日発表した業績下方修正で嫌気され、売られた。
午前終値段階では前日終値比で18.0%下落し、79円安の360円となり、東証1部の値下がり率トップとなった。寄り付きから10%を超える値下がりが続き、一時80円安の359円まで下げてストップ安となった。
午後の取引再開後に再び359円まで下げている。この日の東京市場は全面安となり、売りに拍車がかかった。
同社は前日、埼玉県の深谷工場を2016年4月に閉鎖すると発表。これにともない、今期(2015年3月期)の連結最終損益を従来予想の268億円の黒字から一転、100億円の赤字へと下方修正した。工場閉鎖の特別損失だけでなく、販売不振も響き、営業利益も400億円から65億円に下方修正した。日立製作所、東芝、ソニーの事業を統合して鳴り物入りで今年3月に上場したが、エルピーダやルネサスエレクトロニクスと同じく事業統合後の不振に陥った。