カジュアル衣料の「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは15日、フリースの発売20周年を記念し、保温機能を高めるなどした新商品を投入すると発表した。同社は、「フリースの軽くて暖かく扱いやすいという本質をそのままに、機能性とファッション性を進化させた」としている。
具体的には、蓄熱機能を持つ特殊糸を生地に採用するなどして、衣服内の温度をこれまでの商品より1.5度暖かくした。超大型店では、特殊フィルムを表地と裏地の間に挟み、風を通さない防風タイプのフリースも発売する。
この日、東京都内で発表会見に臨んだファストリの中嶋修一グループ上席執行役員は、具体的な数字こそ明らかにしなかったものの、「秋冬は世界で、1999年のブームのときより1000万枚多く販売する」と話した。
また、会見に同席した柳井正会長兼社長は、「フリースは、われわれのグローバル(世界)ブランドとしてのポテンシャル(潜在能力)の原点だ」と述べ、これからも商品開発を進めていく考えを示した。