国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が18日、いよいよ飛行試験用の初号機を関係者にお披露目する式典(ロールアウト)を開催する。総受注数は採算ラインの下限である400機を突破。3度にわたる開発計画の延期を経て、来春に念願の初飛行を迎える。だが、「日本の翼」が安定飛行に入るまでには、乗り越えるべき“3つの壁”がある。
4割キャンセル可能
ロールアウトは、MRJを開発する三菱航空機の親会社で、製造を担当する三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で開催する。MRJが最初に納入される全日本空輸のほか、政府関係者などが参加する予定だ。
たび重なる計画延期で暗雲が立ちこめていたMRJだが、ようやく明るい光が差し込み始めてきた。
「世界のエアラインから優れた航空機とみてもらえる。400機の大台に乗ったという意味でもありがたい」