■人気アプリ連携、さらに進化も
KDDIが、同社を含むネット関連企業12社が参画する「Syn.」(シンドット)構想を発表した。第1弾である「Syn.menu」(シン・ドット・メニュー)では、これまでバラバラに動いてきたニュース、カレンダー、ファッション、ナビなど、各社サービスに共通のサイドメニューが導入され、ユーザーはスムーズに各社のサービスを利用できるようになる。事業者にとっては互いのユーザーを送り合う形で、12社の抱えるユーザー約4100万人(延べ人数)に向けて、より便利なサービスの実現を目指す。
「Syn.」構想を発案し、各社を口説いてリードしてきたのがKDDIで、そのなかでプロジェクトを進めていたのが森岡康一氏だ。ヤフー、そしてフェイスブックで実績を挙げ、約1年前の2013年10月、KDDIに移籍した森岡氏は、KDDIという通信キャリアの大きな力で「Syn.」構想を現実のものにする一方で、「KDDIという存在を使って、ネットを面白くしたい」と笑う。KDDIと関係が深いネット企業が多く参画するように見える一方で、オープン性をアピールする「Syn.」構想はいったいどんなものなのか。森岡氏に語ってもらった。