ゼネコンが相次いで業績予想を上方修正している。建設需要の増加で工事の受注環境が改善しており、大成建設は24日、2014年9月中間期の連結営業利益の予想を従来の80億円から192億円に引き上げた。東急建設も同日、9月中間期の連結営業利益が従来予想の2億円から8億円に上振れしそうだと発表した。
大成は売上高の予想は下方修正したが、建設コストの上昇が想定を下回ったのに加え、追加工事の受注もあり、手持ち工事の利益率が好転。円安による為替差益も寄与して経常、最終利益の予想も引き上げた。東急は、土木工事の採算向上やコスト削減が営業利益を押し上げるとしている。
21日には大林組が9月中間期の連結営業利益の予想を従来の120億円から168億円に上方修正した。
建設業界では都心再開発や公共投資の増加などを背景に工事量の増加や採算改善が進んでおり、利益の押し上げにつながっている。