アジア域内はライバルの中国・韓国メーカーが相次ぎ製鉄所を建設、供給過剰により価格が低迷。日本の自動車市場などにも韓国勢が営業攻勢を仕掛けており、JFEスチールは新転炉で製鉄費用を抑えてコスト競争力を確保する。
さらに「円安などで国際競争力は、韓国(最大手)のポスコと比べても遜色ないレベルになった。あとは技術力の勝負」(亀山副所長)として、自動車メーカーなどとの共同開発で差別化を図る。
今月1日には福山地区内にカスタマーセンターを新設した。延べ床面積約2700平方メートルの施設内に、鉄の成分を立体画像で解析する最新鋭機器を設置。九州地方などのメーカーを対象に、開発段階から軽量化などの要望をきめ細かく吸い上げる態勢を整えている。