もちろん、カレントCの利用を促進するために、小売店は大幅割引を提供できるだろう。しかし、結局は消費者にとってユーザビリティという観点から最も使いやすい製品が勝つのではないか。そして、ユーザビリティでアップルに勝るものはいない。そのアップルにとってさえも、アップル・ペイの完成は簡単なことではない。
最終的に、消費者にとってこのモバイル決済合戦はより良い決済手段をもたらすことになり、利益が大きい。一方で、クレジットカード会社にとっては今すぐに革新的な何かを生み出さない限り大打撃であることは間違いなく、その終わりが一層早まるかもしれない。
文:イジョビ・ヌウェア
訳:堀まどか
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【プロフィル】Ejovi Nuwere
イジョビ・ヌウェア ニューヨーク生まれ。無線LAN共有サービスFON創業者の一人。ビジネスウイーク誌により「25人のトップ起業家」に選出される。ネットマーケティングのランドラッシュグループ株式会社、アジアと英語圏で展開するオンラインバイリンガル秘書サービスのKaori-sanを創業。