ソフトバンクは28日、シニア向けに使い易さを高めたシャープ製のスマートフォン「シンプルスマホ2」を11月下旬発売すると発表した。入門機種として機能を絞っており、昨夏発売した現行機種は無料対話アプリ(応用ソフト)「LINE」を使えなかったが、利用者の要望が多かったため新たに搭載。液晶サイズも4・5インチと現行より0・5インチ大きくした。
機能面では、多くのシニアが旅行を好むことに着目して“旅の思い出”を手軽に振り返れるよう工夫。撮影した写真をワンタッチでアルバム化できるほか、地図アプリなどと連動して当日の移動ルートや天気、歩いた歩数も同時に記録し参照できる。
専用料金プランは通信量200メガバイト、通話し放題で月額5千円。端末の実質負担金は最大1280円に抑えた。シニア向けにPRするため、大江戸温泉物語グループの温浴施設などで「スマホ教室」を開く。
ソフトバンクの調査によると、60歳以上のスマホ保有率は16%にとどまっており、シンプルスマホ2を担当した新宮由久・事業企画部部長は「新たに3千万人のスマホ利用者を掘り起こせる有望な潜在市場だ」と述べた。