【開発物語】「“Wおどり炊き”スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」 (6/7ページ)

2014.11.3 05:00

パナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」

パナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」【拡大】

  • パナソニック・アプライアンスの神戸工場=神戸市西区
  • 検討を重ねる炊飯器の設計技師ら
  • 水温からコメの重さまできっちりと計って炊き上げる=神戸市西区のパナソニック・アプライアンス
  • 実験室のような部屋で炊きあがったご飯の香りや味を確かめるライスレディ=神戸市西区のパナソニック・アプライアンス

 単価は1万~10万円台まで幅広く、売れ筋は2万円台となっている。現在は、4万円以上の高級IH炊飯器が増えている。「最近はおいしいお米を食べたいという要求が高く、買い替えも必ず前のものより高い炊飯器を買う傾向にある」(加古さん)という。このため毎年単価が上昇している。

 炊飯器メーカーは、顧客の高級志向を受け、高級IH炊飯器を相次いで投入しており、開発・販売競争が過熱している。コメを食べるアジアでも、日本の高級IH炊飯器のニーズが年々高まっている。

                  ◇

 ≪FROM WRITER≫

 白物家電の販売が伸び悩む中で、高級炊飯器が気を吐いている。10万円以上出して購入する消費者がいることに対し、最初は理解できなかった。

 だが、実際に高級炊飯器と値段の安い炊飯器のご飯を食べ比べてみて、味の違いは明らかだった。コメの芯まで加熱し、高温スチームでうまみを閉じ込めたご飯は、ふっくらと甘みがあり、おいしかった。

 この高級炊飯器が生まれるまでには、ライスレディの絶え間ない努力と、多機能化を支える設計チームの日々の格闘があることを今回の取材で知った。おいしいコメを求める日本人の食へのこだわりが高品質な炊飯器を開発する土壌を作り出しているという印象を受けた。(黄金崎元)

                  ◇

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。