大手商社7社の平成26年9月中間連結決算が7日、出そろった。鉄鉱石や石炭価格の下落で各社とも金属部門が落ち込んだが、住友商事と豊田通商を除く5社は最終増益だった。
三菱商事の最終利益は前年同期比15・0%増の2550億円。エネルギーの配当増に加え、北米畜産事業など非資源分野も過去最高だった。三井物産も天然ガス事業の配当が増え、機械・プラントも堅調。伊藤忠商事は電力事業や食料など非資源分野が過去最高を更新した。丸紅は穀物取引など食料の押し上げで過去最高の最終利益を確保した。
一方、米国でのシェールオイル事業の失敗で巨額減損を計上した住友商事は最終赤字に転落し、明暗が分かれた。豊田通商はアジアの自動車販売低迷が響いた。