また、シャープが4月に発売したお茶プレッソも9月末までに目標の約5倍となる11万台を生産した人気商品だが、店頭で購入した単独客のうち男性は22%、女性は15%だった。
同社広報は「健康志向や趣味的な要素などで女性が多いと思っていたので驚いた」としつつ、「機能はシンプルでも、こだわりが出せる点が“新し物好き”の心をくすぐるのかも」と指摘する。
市場は安定推移
野村総合研究所の推計では、調理家電の市場規模は3500億円前後で安定しており、デジタル家電の近年の落ち込みと比較すると健闘しているという。
また、男性向けに一芸調理家電がヒットする背景には、テレビのバラエティー番組などで俳優の細川茂樹さんやお笑いタレントの土田晃之さんら男性芸能人が家電製品について熱く語る“家電芸人”として活躍し、注目を集めていることもあるようだ。
野村総研の笠井洸主任コンサルタントは「男性は目新しい小型のガジェット(電子機器)が好きな傾向があり、今後の調理家電には男性の視点も重要になるのではないか」とみている。