トヨタ自動車は20日、事故の約3割が発生するとされる駐車場での安全性向上に向けた技術を新たに開発したと発表した。センサーによって他の車両や障害物との衝突回避につなげるもので、来年発売する新型車から搭載していく方針。
新技術は、アクセルの踏み間違いで急発進した際にセンサーで認識し、エンジン制御やブレーキで衝突の被害を軽減する機能を拡張。時速15キロ以下の低速移動時や車庫入れの際でも障害物を感知すれば作動するようにした。
出入庫にハンドルを複数回切り返さないといけないような駐車場で、自動でハンドル操作を支援する機能も組み合わせている。
また、車両を上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示するパノラミックビューモニターに、車の周囲を見回せる映像も追加した。
自動車業界ではここ数年、衝突被害軽減ブレーキなど安全装備の普及が急速に進み、消費者の関心も高まっている。国土交通省なども予防安全性能の評価に乗り出しており、各社が技術を競っている。