同友会代表幹事に小林氏 三菱ケミカル社長、来年4月就任 (1/2ページ)

2014.11.20 05:00

小林喜光社長

小林喜光社長【拡大】

 経済同友会は19日、来年4月に任期満了を迎える長谷川閑史代表幹事(68)=武田薬品工業会長=の後任に、副代表幹事の三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長(68)が就く人事を固めた。週内にも開く幹事会での了承を経て、来年4月の通常総会と理事会で正式に決定し、就任する。

 小林氏は2007年に三菱ケミカル社長に就任。11年4月には同友会の副代表幹事に就いた。13年に再始動した政府の経済財政諮問会議の民間議員に起用され、今年9月には産業競争力会議のメンバーに転じた。「快適さ」や「環境」「健康」を重視した独自の経営哲学を掲げている。

 学生時代には海外留学の経験も豊富で、イスラエルのヘブライ大とイタリアのピサ大で学んだ。社会人になってからも研究開発畑を歩んで専門知識を高め、技術畑出身のトップが多い化学業界の中では異色の経営者として存在感を放ってきた。

 学会の講演もこなし、論客としても知られる小林氏。経営者の立場から政府の経済政策に積極的に提案を行っている。こうした実績と手腕が高く評価され、経済同友会のトップとして適任と判断されたようだ。

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