原発稼働「ゼロ」乗り切れ 関電、今冬も「お出かけで節電」実施

2014.11.21 08:00

 関西電力は20日、冬の電力需給逼迫時に飲食店などの割引クーポンを配布するサービスを12月1日から始めると発表した。食事などでの外出を促すことで、家庭の電力使用を抑える効果を期待する。今夏に試行したところ一定の効果が見込めたため、今冬も行う。

 電気料金の明細などがメールで届く関電の無料WEBサービスに登録している顧客が対象で、クーポンは需給逼迫が予想される日にメールで送る。飲食チェーンのグルメ杵屋など6社が協賛し、関西2府4県の約600店舗で使える。サービスは、節電要請期間が終わる来年3月31日まで。

 今夏は5日間の試行で、一部参加者の電力使用を分析したところ、約5~15%の節電効果があった。

 今冬の関電管内は、昨年に続き原発の稼働はゼロ。電力需要のピークに対する供給余力(予備率)は3%と、安定供給に必要な最低限の水準となっている。

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