NTT東日本は21日、光サービス「フレッツ光」の新規契約者対象の割引キャンペーンを拡充し、12月1日から現行の戸建て用のほか集合住宅向けにも月額利用料を割り引くと発表した。NTT東西地域会社は、年内にも企業向けに光回線の卸売りを実施し、直販は法人向け主体に転換する方針だが、年末商戦期に向けて顧客獲得に乗り出すことにした。
新たな割引キャンペーンは、戸建てと集合住宅を対象に毎秒最大1ギガビットサービスの新規契約者を対象に月額利用料を30カ月割り引く(戸建て300円、集合住宅200円)「ギガ押し!キャンペーン」と、通信量によって料金が2段階に変わるフレッツ光ライトの月額利用料を24カ月毎月500円割り引く「フレッツ光ライト もっとライトに!割引」の2種。
2年契約者を対象に月700円割り引く「にねん割」と組み合せれば1000円前後の割引となる。
NTT東西は光回線を企業に卸売りして、自らは法人向け中心に事業展開する方針で、守秘義務協定を結んで交渉中の企業は150社に上っている。
NTTドコモもNTT東西から光回線を仕入れて、来年2月から携帯電話とセット割引販売する計画。NTT東西の個人契約者のドコモへの移管も促進する。ただ、今回のキャンペーンは「他の事業者のサービスに移れば、当社の割引は終了するが、事業者が何らかの形で継続することはありうる」(NTT東西)とし、移転先事業者の判断に任せる考えだ。