日本取締役協会(宮内義彦会長)は5日、産経新聞社との共催による公開シンポジウム「コーポレートガバナンスの進化が促す企業の成長」を東京都内で開き、「稼ぐ力」の向上に主眼を置いた企業統治(コーポレートガバナンス)の強化策などを探った。
基調講演では、慶応大の竹中平蔵教授が「経済を成長させる基本は、付加価値を生み出す主体である企業が頑張って結果を出せるようなシステムを作ることだ」と強調した。
続くパネルディスカッションでは、経済同友会の長谷川閑史代表幹事、日本証券業協会の稲野和利会長、日本取締役協会の冨山和彦副会長が登壇。
成長分野への積極的な投資や不採算部門の大胆なリストラも、社内のしがらみにとらわれずに提案できる社外取締役の役割などをめぐり、意見を交わした。