男性の育児を支援するNPO法人(特定非営利活動法人)ファザーリング・ジャパンは10日、ワークライフバランス(仕事と家庭との両立)や育児への理解が深い管理職「イクボス」を育てる「イクボス企業同盟」を、全日本空輸など11社が参加して設立したと発表した。
子育てや介護などで勤務条件に制約を抱える社員が増える一方、こうした社員に対する理解が不足する管理職も少なくない。東京都内で会見した安藤哲也代表理事は「男性の子育てや女性の社会進出のためには管理職の意識改革が必要」と指摘。全日空の国分裕之執行役員人事部長は「多くの社員がワークライフバランスへの理解が広まるようにしたい」と述べた。
企業同盟では先進的な取り組みを共有するとともに、参加していない企業向けの勉強会も開き、加盟企業を1年後に50社程度に増やすことを目指す。