LCC、エアアジア再参入で5社“空中戦” 運賃設定や国際線進出がカギ (1/6ページ)

2014.12.25 07:02

 格安航空会社(LCC)の競争がいよいよ新たなステージに突入する。4社がしのぎを削ってきた国内市場に来年、アジアの“空の風雲児”が率いる会社が再参入するためだ。この会社はかつて、ANAホールディングス(HD)と組んで日本市場に打って出たが、けんか別れした揚げ句、あえなく撤退。今回は楽天などと組んで虎視眈々(たんたん)とリベンジを狙っている。既存4社の優勝劣敗も徐々に進んでおり、2015年はLCC戦争が激化しそうだ。

 「台風の目」予感

 日本の空の“台風の目”になりそうな気配だが、受けて立つ既存4社の勢力図を確認しておく。

 順調な飛行を続けているのが12年に関西空港を拠点に就航したピーチ・アビエーションだ。現在の筆頭株主はANAHD。

 かつては人気アイドルグループ「AKB48」の元メンバー、篠田麻里子さんを公式客室乗務員(CA)に指名するなど、従来の型にこだわらない経営で知られ、14年3月期に国内LCCとして初めて黒字化を達成した。同社幹部は「ピーチのビジネスモデルが事業として成り立つことを証明した」と自信を深める。

低空飛行を余儀なくされているジェットスター・ジャパン

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