政府は昨年6月に発表した水素社会の実現に向けたロードマップ(工程表)で、水素価格について「20年にはHVの燃料代と同等以下を実現する」との目標を掲げたが、JXと岩谷はHVのガソリン代と同等の水素価格を前倒しで実現した。
若者を中心に車離れが進み、全国でガソリンスタンドの閉鎖が相次ぐ中、水素はエネルギー各社にとってもガソリンに代わる期待の新商品となる。トヨタの豊田章男社長はFCVと水素ステーションの関係について、互いに必要とする「花とミツバチ」にたとえ、エネルギー業界に共闘を呼びかける。
■重電メーカー、関連技術開発に力
水素を使った本格的な発電所をつくる構想もあり、重電メーカーなども水素関連の開発に力を入れている。