鹿島が「優しい発破」の技術開発 トンネル工事、騒音・振動低減 (3/3ページ)

2015.1.12 08:13

高精度の雷管「eDevII」。今回の技術の要となっている

高精度の雷管「eDevII」。今回の技術の要となっている【拡大】

 現場では、それぞれの起爆の時間差をできる限り小さくすることで発破継続時間を大幅に短縮。振動値と振動体感をいずれも抑制することに成功した。実際に起爆地点の真上にあった計測用テントの中のコップに入った飲み物はほとんど揺れなかったという。

 もう一つは、大阪府箕面市に建設している「新名神高速道路箕面トンネル西工事」(上下線延長各約3キロ)。工事区域の外の住宅地での低周波音圧レベルを、従来の雷管と比較し4~5デシベル低減することができたうえ、防音扉や防音壁が苦手とする低周波の音を低減させる効果も確認したという。

 eDevIIを国内で本格的に適用したのは鹿島が初めて。今後、国内ではリニア中央新幹線や東京外かく環状道路などトンネル工事が必要となるプロジェクトがめじろ押し。それだけに同社は今回計測したデータやノウハウを蓄積し、市街地の山岳トンネル工事で積極的に活用する考えだ。(田端素央)

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