敷島製パン(Pasco)は、国内シェアトップの食パン「超熟」シリーズ全種類をリニューアルし、31日発売する。国産小麦「ゆめちから」を配合することで、「超熟」の特徴である「もっちり感」と「しっとり感」を向上させた。
「ゆめちから」は、農研機構北海道農業研究センターが開発した、パンの製造に重要なグルテンをつくるタンパク質が多く含まれている小麦の新品種。Pascoは、日本の食糧自給率向上を目指し、2008年から「ゆめちから」に注目し、これを配合した食パンなどを特別商品として販売してきた。
今回のリニューアルを機に、シリーズ全体で年間725億円(小売りベース)を販売している主力商品の「超熟」シリーズにも「ゆめちから」を配合する。配合比率は、「超熟」「超熟山型」「超熟ライ麦入り」が8%、「超熟ロール」「超熟ロールレーズン」が9%、「超熟イングリッシュマフィン」が7%。「超熟」シリーズ以外でも「十勝つぶあんパン」などの菓子パンにも5%配合する。
これにより、同社の16年度(15年9月~16年8月)の「ゆめちから」使用量は、13年度(12年9月~13年8月)と比べて20倍以上に拡大する見込みだ。