□カケハシ スカイソリューションズ・中川智尚社長
グローバル化が進み、あらゆる分野で生き残りに向けた競争が激化するなか、企業にとって優秀な人材を獲得することがこれまで以上に重要な課題となっている。一方、能力に恵まれ、新しい価値を生み出すことに意欲がありながらも、企業との出合いに恵まれない若者が少なくない。人材紹介を行うカケハシ スカイソリューションズの中川智尚社長は「当社が時代を先取りし、学生と企業をつなぐ懸け橋になりたい」と強調する。
--事業内容は
「売り上げの約75%を企業向け採用支援事業が占めている。この中には、中途を含む人材紹介、採用コンサルティング、研修業務の受託が含まれており、それらをまとめて提供できるのが強みだ。約400社が顧客になっている」
--個性的な人材獲得手法で知られる
「一芸に秀でた人材を集めるための『ミートボウル』というサイトを運営している。英語能力試験の『TOEIC』で900点以上をとったり、海外数十カ国を回ったことがあるといった、ユニークな人材を探している。マージャンが強いというのもその一つで、実際に大会を開いたことがある。企業の人事担当者はそうした個性のある人材を欲しがっているが、見つけるすべが分からない。そこで当社が代わりに探している。一方で、個性のある人材を欲しがるべきだと、企業に訴えてもいる」
--独自のインターンシップ制度「島キャン」を昨年夏に始めた
「離島へ赴いて農作業などをしてもらうものだ。無給で働いてもらい、交通費も宿泊費も支払わないにもかかわらず、昨年夏には約170人が奄美大島や礼文島で最大2カ月働いた。島での就業体験は地域振興や社会貢献になるし、企業もそんな人材を欲しがりつつある」