「32人抜き最年少社長」三井物産トップ人事の舞台裏 後継指名の新モデルにも (5/5ページ)

2015.2.10 06:36

三井物産の3月期連結業績

三井物産の3月期連結業績【拡大】

  • 飯島彰己三井物産社長(右)と握手する安永竜夫執行役員=1月20日、東京都千代田区

 一方、グローバル化が進む中、海外事業で「トップ同士のコミュニケーションがビジネスを大きく左右する時代」(飯島社長)に突入している。商社の社長業は激務で、飯島社長の昨年の海外出張は延べ125日。チリやロシア大統領ら要人との面談や安倍晋三首相の地球儀俯瞰(ふかん)外交への同行もある。

 パートナーの一つ、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のイメルト最高経営責任者(CEO)は45歳でトップに就任し、58歳の今も年間200日以上の海外出張をこなす。オデブレヒトのマルセロCEOも46歳と若く、安永氏の54歳は世界では全く違和感はない。

 そのイメルト氏に臆せず、はっきりと主張する安永氏は好感を持たれているという。昨年11月には「君の顔は忘れない」と直筆の似顔絵を贈られたほど。愛媛県出身らしく中堅造船会社の経営者とも膝詰めで話し「国内外の商売やお客さんの大きさにかかわらず、相手の気持ちが分かり大事にする人」(飯島社長)とネットワーク作りと人柄は折り紙つきだ。

 減損会計など逆風の中でグローバル経営やイノベーションにどう布石を打てるか。その手腕が注目される。(上原すみ子)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。