【フロントランナー 地域金融】肥後銀行 玄米ペーストパン事業支援(最終回) (1/2ページ)

2015.2.18 05:00

 ■地産地消から地産外消へ発展

 三洋電機(現パナソニック)が2010年に発売したホームベーカリー「GOPAN(ゴパン)」はコメに吸水させて軟らかくなった頃合いで粉砕し、ペースト状にする製法が採用されている。製粉した米粉を再び水で戻して生地を作る工程が不要で、コメからパン生地を直接作ることができる。

 中九州クボタ(熊本県大津町)の西山忠彦社長は、この製法を発展させ、玄米からペーストを直接作れないか検討を始めた。玄米なら精米の必要がなく一段とコストを抑えられる。さらに「白米よりも玄米の方が栄養価が高く、健康ブームの波に乗ることもできる」と考えた。

 相談を受けた肥後銀行(熊本市)の事業開発推進グループは県の産業技術センターを紹介。数カ月、冷凍保存した玄米ペーストで製パンしても品質が保持できるとの分析結果を得て、事業化に踏み出すことになった。

 ここで同行が提案したのが肥後6次産業化ファンドと県の6次産業化補助金を活用した資金調達だ。「原料の玄米は熊本県産で地産地消に直結する取り組みでもあり、積極的に応援させていただいた」。肥銀キャピタルの岡村英祐業務部長はこう話す。

 中九州クボタは13年10月に熊本玄米研究所を設立し、西山氏が社長を兼務。同研究所は14年6月に玄米パン工房「玄氣家(げんきや)」を開店した。ベテランのパン職人をスカウトし、5年後に年間売り上げ1億円の計画を掲げた。食パンやバターロール、紅茶パンなど約60種類を製造・販売し、閉店時間を待たずに売り切れる状態が続く。

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