気象衛星「ひまわり8号」製造担う三菱電機 予測精度の向上に大きく貢献 (5/6ページ)

2015.2.24 06:43

ひまわり8号が静止気象衛星として世界で初めて撮影したカラー画像。筋状の雲が鮮明に確認できる

ひまわり8号が静止気象衛星として世界で初めて撮影したカラー画像。筋状の雲が鮮明に確認できる【拡大】

  • ひまわり8号本体。上部に観測センサーが取り付けられている
  • ひまわり8号の解像度は7号の2倍に向上した(イメージ)

 一方、台座に取り付けるセンサーには、モーターの微少な振動も測定できる「角速度センサー」などを追加。幅広い姿勢情報を取得できるようにした。

 工夫はそれだけにとどまらない。

 地上でデータ処理

 8号では、地上に送信する観測データが7号の30~50倍に増えることから、送信に用いる周波数帯が変更された。三菱電機はそれに合わせて、角速度センサーなどが拾った衛星の姿勢データを観測データと同時に地上へ送信し、地上側でソフトウエア処理することにした。こうした姿勢データは、地上での処理があって、初めて有効なものとなる。

 同社は、処理済みの姿勢データを観測データとともに気象庁へ提供。それを気象庁が独自に処理し、正確な位置を反映した画像を得られるようになった。磯部プロジェクト部長は「8号は衛星と地上が一体となったデータ処理こそが最大の特長」と説明する。

1978年の初号機打ち上げ以来、国民に身近な存在として…

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