三菱電機の宇宙事業、海外受注の切り札は「衛星バス」 (7/7ページ)

2015.2.26 06:23

 さらに欧米勢は低価格・高機能の衛星バスを開発。「ロケット分野の価格破壊も飛び火し、2~3割の価格低下圧力にさらされている」(関根部長)

 三菱電機は13年に重さ3.5トンクラスの小型衛星用のバスを開発したのに続き、6トンを超える大型衛星向けの開発も視野に入れる。地上の位置情報を高い精度で取得し、日本版の衛星利用測位システム(GPS)を実現する準天頂衛星は現在1機が運用されているが、さらに6機の打ち上げを控えており、一部を同社が既に受注している。

 現在、宇宙関連事業の売上高は約900億円。20年度には1500億円に増やす計画を掲げる。「カタールの案件は受注できたが商用衛星は海外に打って出ないとシェアを獲得できない。技術革新も進む中、もっと低コスト化などで頑張らないといけない」(蒲地事業部長)。目標実現に向け、三菱電機はあくまで攻めの姿勢を貫く構えだ。(井田通人)=おわり

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