JR東海の柘植康英社長は26日の記者会見で、2027年に東京・品川-名古屋の開業を目指しているリニア中央新幹線について、建設用地の取得を円滑に進めるため、阪神高速道路(大阪市)と中日本高速道路(名古屋市)の2社と業務委託契約を結んだことを明らかにした。
リニアの建設用地取得では地権者約5000人との交渉が必要で、豊富なノウハウを持つ両社に一部業務を委託することにした。
阪神高速は名古屋市で、中日本高速は長野、岐阜両県などでそれぞれ補償額の算出や測量などの助言を行う。首都圏でも首都高速道路(東京)に業務委託を行う方向で協議している。
また、昨年末に品川、名古屋両駅で着手した建設の準備工事について、柘植社長は「来年度の早い段階で品川駅は(リニア本線の)本格工事に着手する」と明らかにした。