コンセプトは「どんな道でも安心と走る歓びを提供」して、「環境にやさしい」こと。センサーを使って雪道など不安定な路面や車両の状態を予測・検知し、それに備えて前輪と後輪の駆動力を最適に配分する。
「人は乾いた道を歩くとき大股だが、雪の上でやるとこけるので、足の裏全体を使い、滑らないようにべた足になる。どういうけり方をすればいいか路面をみて判断しており、AWDの考え方と同じ」と広瀬氏は解説する。
燃費2WD超え挑む
取材会では、CX-5などのAWD車を雪の積もった旋回場などで試乗。滑っても自分の思った方向に操ることができ、運転する楽しさが感じられた。
4WDは重くて、高価で「燃費が悪い」というイメージが強い。ただi-アクティブAWDはスリップによるエネルギーロスを最小化することで、燃費も安定性も向上。ドライブトレイン開発部の八木康氏は「4WDの燃費が2WDを超えるまで挑戦を続けたい」と意気込む。